専門家からのアドバイス
顎関節症を放置すると?
最近では女性の患者様から顎関節症のご相談を受けることが多いです。知らない方も多いとは思いますが鍼灸治療によって顎関節症の治療をすることが可能なんですよ。
こんにちは岸和田市春木宮川町とっぷ整体整骨院の前田昌輝です。
さて、今日は顎関節症についてのお話をしましょう。
みなさんはこの様な症状はありませんか?
口を開けると顎が痛む
口が開きにくくなった
口を開ける時に顎がガクっとなる
硬いものを食べると顎が痛む
歯ぎしりや食いしばる癖がある
などです。これらが一つでも当てはまると顎関節症の疑いがあります。
顎関節症には大まかに4つのタイプが存在します。
咀嚼筋痛障害(Ⅰ型)
口を開けたり閉めたり食べ物を噛むときに下あごを動かす筋肉(咀嚼筋)に障害が起こっている状態です。
顎関節痛障害(Ⅱ型)
顎関節を包んでいる組織や靭帯に障害が起こっている状態です。
顎関節円板障害(Ⅲ型)
顎関節の中にある関節円板というクッションが正常な位置からずれてしまっている状態です。脱臼をイメージしてもらうと良いでしょう
変形性顎関節症(Ⅳ型)
顎関節を構成している骨が噛み合わせが悪いことにより骨に負担をかけてしまい変形してしまっている状態です。
鍼灸治療によって症状を改善させるのであれば上記のI型やII型程度の状態のうちに始めるのが理想です。変形性のIV型ともなってしまうと骨の形が変わってしまうので鍼灸治療でそれを治すというのはなかなか難しいです。
ですのでポイントとなるのは顎関節症に該当しそうな症状があれば早めに専門のプロに相談するということです。
早ければ早いほど治療期間は短く済むでしょう。
治療では顎関節の動きに重要な働きをする咀嚼筋を中心に施術を行います。
先程も申しましたように鍼灸治療を行うのが最短かつ治療効果も期待出来ます。
「鍼を顔にするの?」「痛くないの?」と思われた方も多いでしょう。しかし今は鍼の品質がどんどん向上したので、痛みも出にくいです。実際に美容鍼などの顔への施術を希望される方も数年で劇的に伸びています。
痛くて出来ないというような声は1人もありませんのでご安心下さい!きっとあまりの刺激の少なさに驚かれると思います。
とにかく、私顎関節症かも?と思い当たる方はまずはご相談からでも構いませんのでご連絡下さいませ。
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(2018年10月14日)
理想的な座位の姿勢とはこれだ!
良い坐位姿勢と悪い坐位姿勢
当院の患者様から、お子様の姿勢に関する相談をよく受けます。
今日は座る時の理想的な姿勢についてお話しをしましょう。
長時間座ったままの勉強やお仕事等で姿勢のバランスを崩すことは多いです。
良い坐位での姿勢とは?
理想的で良い椅子の座位姿勢は、首と体幹が真っ直ぐの垂直となり、股関節と膝関節がほぼ直角に曲がっていて足裏が地面についている状態が良いとされています。
これは前後左右の筋肉バランスがとれた状態で、筋膜や筋肉が引っ張られたり短くなっていない状態と言えます。
頭はからだの真上に来ます。
頭のてっぺんは糸で軽く引っ張らているイメージが正しいです。
顎は軽く引いて下さい、猫背がなく、腰が反ったり、丸まったりしていない姿勢がキレイな姿勢と言えるでしょう。
椅子の高さは【身長×0.25−(0〜2)】cmが理想てす。
もしも机を使って作業もするのであれば、その机の高さは【身長×0.25−(0〜2)+(身長×0.183−(0〜2)】cmが理想です。
特にお子様は成長期には必ずそのサイズが変わっていきますので靴を大きくなって履けなくなるほどの頻度ほどは必要ありませんが、サイズの調節やもしくは買い換えが必要な場合も出てくるかもしれませんね。
悪い坐位姿勢とは?
続いて、良くない姿勢についても解説しましょう。
人はついつい楽な姿勢を取りがちです。
ズバリ言いますと、楽な姿勢は決して良い姿勢ではないのです。
つまりあまり筋力を使わず安定させる為に、猫背になり頭は身体の真上に乗らずに前に出ます。
- 顎を前に突き出して鏡を覗き込むように化粧をする人
- 顎を突き出すように机の上で頬杖をつく人
- 顎を突き出して携帯のメールを打つ人
- 食事の時にお皿を持たないで口から近づけて食べてしまう人
- 猫背で顎を突き出して長時間テレビやパソコンに向き合う人
などに思い当たる人は要注意です。
また猫背で頭が前に出てしまうと、頭の重みで頚椎の正常なカーブが失われてしまいます。
頚椎の真ん中あたりが前に曲がってしまい、全体としてストレートネックになってしまいます。
そうなると、結果的に顎が前に突き出る姿勢となり、頭の付け根あたりが詰まる感じになります。(頭部前方位坐位姿勢といいます)
そして頭の重さを支える為に肩だけでなく、首の後ろの筋群にも負担がかかり、肩や首が凝ることにもつながってしまいます。
また、背もたれに深くもたれかかりお尻を前にずらした仙骨座りの不良姿勢をとる人も多いです。(腰椎後弯位坐位姿勢といいます)
このような姿勢では肩や首が凝り、首が短くなって見えたり、腕が動かしにくく二の腕がたるんだり、顔の表情筋が働きにくくなって顔がたるんだり、垂れ尻になったりと悪いことばかり起こってしまいます。
このような腰部屈曲とは逆に、重心をさらに前に移動した反り腰座位や、スフィンクス座位をとる人もいらっしゃいます。
これらの姿勢は楽かもしれませんが、良い姿勢とは言えません。
このような楽で悪い姿勢が習慣化してくると、筋のアンバランスを生じることに繋がり、柔軟性の低下や筋力低下に加えて痛みも生じることになります。
以上のように、座る姿勢一つでもバランスが悪いだけで様々な悪影響を及ぼします。
ストレートネックなどの歪みは最近TV等でも多く取り上げられるようになりましたよね。 ストレートネックに関してはまた次回詳細に解説するとしましょう。
姿勢に関する相談、治療は姿勢改善のプロにお任せ下さい!
当院は姿勢分析、骨盤矯正の実績8万人を超えています!
些細なことででも全然構いません。
そこから治癒へのキッカケに繋がることもあります。
ぜひご相談ください(*^^*)
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(2018年9月25日)
その頭の痛み、原因をご存知でしょうか?
みなさんこんばんは、とっぷ整体整骨院の前田昌輝です。
今日は非常に強い台風の為に午後を休診する形になりました。みなさんはお怪我やお家の被害はありませんでしたか?
こんな経験は今までほとんど無かったように思います。午前中の診療を終えたらすぐ帰る予定でいたのですが、ベランダや玄関の片付けをしているうちに、あまりにも強い風と雨が降り始め、とても外に出れるような状況ではなかったので、お店の中でやり過ごすことにしました。
しばらくすると電気がチカチカと点滅し始めて、あーヤバいなぁと思っていたら案の定、停電してしまいました。テレビがつかないので最新の台風情報は見れませんし、スマホも充電が残り少なくなっていたので、非常に困りました。改めて電気が普通に使えることって有り難いことなんだなぁと痛感させられました。
おかげ様で、午前中の診療は予約の患者様多数で受け入れる事が出来て良かったです。
明日も電気が無事復旧して通常通り診療出来ることを祈っています。
今日のブログは頭の痛みについてお話しましょう。
頭痛は日常的によく見られる症状ですよね、その頭痛には片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛などのタイプが存在します。
また頭痛そのものが痛みになっている一次性頭痛と、脳出血や脳腫瘍など別な病気に伴い頭痛が出現した二次性頭痛の二種類があります。
一般的には頭痛患者様の90%が一次性頭痛で、残り10%が二次性頭痛とされています。
一次性頭痛の鑑別には痛みの頻度と種類を知ることが大切です。頭痛の頻度に関しては週に毎日から2.3日で出現する頭痛は筋緊張型頭痛、月に1回から2回に出現する頭痛は片頭痛、ある特定の時期に集中して起こる頭痛は群発性頭痛といわれています。
痛みの種類に関しては、重く頭を締め付けられるような痛みが筋緊張型頭痛、拍動性でズキンズキンとする痛みが片頭痛、目の奥がえぐられるような頭をガンガン殴られるような激しい頭痛が群発性頭痛といわれています。
またそれ以外に、緊張型頭痛では肩こりを伴う事が多く、片頭痛では頭痛が起こる前に前兆となる閃輝暗点が存在したり吐き気を伴うことがあるといわれています。
これらの頭痛は整骨院の患者様にもよく診られる症状です。
肩こりを放置してしまうと、慢性的な頭痛を抱える体質になってしまうので早めの治療をお勧めします。
痛み止めによる治療にも限界はあります。対症療法はその場の痛みは和らげてはくれますが、結局のところ根本的な肩こりが治らない限り頭痛症状は繰り返される訳です。そうなると姿勢分析や骨盤矯正による姿勢のバランスを整える治療が重要になってくる訳です。
頭痛に影響を与える姿勢の代表格としてストレートネックという状況があります。
これは頚椎にある自然な湾曲(生理湾曲)は前側が凸になっている前弯のカーブがただしい状態なのですがそのカーブがまっすぐになっている状態です。
本来保たれているこのカーブは頭の重みをやさしく支える意味でのカーブでもあるのですが、まっすぐストレートになると頭を支える負担が強力に首の支える筋肉にかかり筋肉の緊張が高まります。そしてその緊張が高まることで後頭神経などにストレスを与えて頭痛が起こってしまうケースも存在します。
それらも含め特に当院の患者様は鍼灸治療によって痛みの緩和が出来ているケースが多いです。鍼灸治療は筋肉の悪い状態を根本的に改善してくれるので、何度も薬を飲む必要も無くなります。身体に優しい鍼灸治療=東洋医学を選択される患者様も昨今非常に多くなりました。
場合によっては首の歪みの矯正や首の筋肉の緊張を緩和するストレッチも併用することもあります。
ほとんどのケースで改善される割合が高い実績があります。
最近頭痛に悩まされている患者様、慢性的な頭痛で何年も悩まされている患者様、ぜひ一度相談でも構いません。当院で頑固な頭痛を治すきっかけにして下さいね!
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(2018年9月4日)
足のしびれの原因は腰だけとは限らない
足が痺れる原因の色々
こんにちは岸和田市 春木 とっぷ整体整骨院です。
本日は、患者様の抱える症状でよく聞かれることの多い しびれについてお話したいと思います。
足のしびれの原因と対策
- 長時間歩いていると足がしびれてきて歩くのが辛くなる
- イスに座っていると常にお尻から足にかけてしびれている
- 足が冷えている感じがしてしびれも感じる
- デスクワークをしていると足がしびれてくる
- 朝起きた時に足がしびれている
当院の患者様でもこのような症状を訴える方が 非常に多いです。
足のしびれの原因と一般的に言われるもの まず、なぜ足がしびれるのかという事です。
一般的に言われる足のしびれの原因
①神経が圧迫されている
これが一番多く聞く原因ではないでしょうか?
その代表的なものが
- 腰部椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 分離症
- すべり症
などですね。
どれかは聞いたことがあると思います。
これらは器質的な変性を起こし、足にいく神経「坐骨神経」を圧迫して足にしびれが起きると言われています。
これらは腰の痛みも同時に起きることが多いです。
②足の血流が悪い
足の血液循環が悪いことによってしびれが起きると言われています。
代表的なものは
- 下肢の閉塞性動脈硬化症
下肢の閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化により、狭窄(きょうさく)(血管が狭くなる)や閉塞(へいそく)(血管が詰まる)を起こして、血液の流れが悪くなり、足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができなくなる病気で、足にさまざまな障害が現れると言われています。
特徴的なのは間欠性跛行が現れることです。
痛みやしびれにより歩いては休んで、歩いては休んでを繰り返す症状のことを言います。
しかし、全て足のしびれって本当にそれらの原因で起こってるの?
確かに、腰部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、下肢の閉塞性動脈硬化症って言われましたという患者様が足のしびれを訴える事は多いです。
でも施術をしていくうちに足のしびれが消える方も多いのが事実。
もし本当に上記のような事が原因で足のしびれが出ているなら、手術して取らないと良くならないと思いますよね。
自然治癒力が最大化して根本改善するっていうのなら納得出来るんですが、1回の施術でも施術の直後とかは足のしびれが消えたって人も非常に多いのです。
足のしびれの根本原因は○○にある!
私たちは、長年の臨床経験、また各グループ院の先生らとの臨床報告からある答えにたどり着きました。
足のしびれの根本原因は「疲労」にある!
今の段階ではこれが1番納得することが出来ます。
疲労から始まる足のしびれの解説です。
①疲労がたまる
日常生活の中で疲労がたまります。
寝れば通常は疲労が回復しますが、疲労が強ければ強いほど体内の疲労物質が増えます。
②内臓疲労
体内の疲労物質は肝臓や脾臓などで分解するため、疲労物質が増えると肝臓、脾臓などの疲労が強くなります。
③体がゆがむ、姿勢が悪くなる
内臓が疲労すると、内臓の働きを高めるために内臓に血流を集めようとします。
その時人間の体は前傾姿勢になります。
お腹が痛い時に前傾姿勢になるような姿勢と一緒です。
そして前傾になった姿勢をまっすぐに戻そうと体がゆがみあってどんどんゆがみが強くなっていきます。
④血流が悪くなる
身体がゆがむと血流が悪くなります。
身体がゆがんだ状態は、ホースがねじれたようなイメージです。
ホースがねじれていたら、血液の流れが悪くなるのはイメージ出来ると思います。
⑤筋肉が硬くなる
血流が悪くなると筋肉が硬くなります。
そして筋肉が硬くなると更に血流が悪くなります。
そして更に筋肉が更に硬くなるということを繰り返します。
⑥足のしびれが出る
最終的に硬くなった筋肉や組織は動きが悪くなります。
ふとした動きでも筋繊維の損傷を起こしやすくなり、それにより足のしびれが出ます。
このように疲労からでも足のしびれが出ることは十分に考えられる訳です。
しかしそれであれば比較的に治療の効果は期待できる症状です。
特に鍼灸治療は神経痛などのしびれに絶大な効果を発揮します。
その効果はWHO【世界保健機関】が認めているほどです。
ですから医師の同意があれば保険による治療も可能となっています。
当院では提携クリニックの協力体制により、保険による鍼灸治療がスムーズに行えるようにサポートさせていただいています。
多くの患者様が鍼灸治療によりしびれ症状を改善していってます
! 同じような症状に悩まれて解決出来ず悩まれている方はぜひご相談下さい!
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(2018年7月26日)
鍼治療は痛いの?痛くないですよ!
こんにちは 岸和田春木 とっぷ整体整骨院の前田昌輝です。
当院では多くの患者様に鍼灸治療を受けていただいています。それは何故か?
ズバリ痛みに効くからです!w
初めての患者様によくこんなことを聞かれます。
「鍼って刺すから痛いやろ?」や「衛生的にちょっとねぇ〜、B型肝炎とか怖いし」なんてお話を聞きます。
ということで今回は、
日本で行われる鍼治療の方法
"菅鍼法" かんしんほう についてのお話しをしましょう。
現在、日本で最も用いられる鍼治療の方法は菅鍼法です。
それは、"鍼菅"という筒状の器具を用いて、細く長い鍼を皮膚に刺す方法で、細くて柔らかい鍼を適切に刺すことができるので、痛みをほとんど感じずにすみます。
1度受けてみて下さい、あまりの痛みの無さに驚きますよ。「えっ、本当にもう刺しました?」となるくらいです。
ちょっと昔は、ステンレス製の鍼菅を高圧滅菌消毒して使っていましたが、現在では感染症予防や衛生面から、プラスチック製の使い捨ての鍼が主流です。
これらをディスポーザブル鍼と言います。
どんどん製品の性能や耐久性が上がっていくので治療家としても本当にありがたいことです。
施術では、最初に経穴、いわゆるツボの位置を特定します。
部位には個人差があるため、まず基準となる場所の周辺を触診し、皮膚の色味が違う箇所や乾燥、ザラつきがある場所、押圧時に痛みや腫れ、シコリなどの反応が強くでる所を経穴として決定します。
これには熟練した指の触診力、観察力が必要になります。
次に鍼を刺し入れる角度は、真っ直ぐや斜めなど、その経穴に適した角度を選択します。
この角度も重要で、これにより効果の出方に差が出てくるくらいです。
鍼菅をやや強く経穴に押し当てると、筒の中から鍼が落ちて、瞬間的に皮膚に当たります。
ですが、鍼菅で皮膚を圧迫してる感触で、鍼が当たる感覚はほとんどしません。
その後、鍼菅後方から少し出ている鍼の端を指先で軽くトントンとして、鍼を少しづつ刺し入れます。
鍼菅を取り除き、さらにゆっくりと深く刺し入れていきます。
よく鍼をしてる最中に「ズンと響く」という言葉を聞きます。これを鍼灸師は得気と呼びます。
一方この時に鍼灸師は筋肉の微かな動きや鍼が押し返されるような感覚を得ます。
これを"鍼を刺して気が至る"といい、"気至"と呼ばれます。
なお、得気が起こらない場合は、人為的にこれを得る技があり"候気"といいます。
東洋医学の治療法には"補瀉"という考えがあり、体の状態により、補(体に不足してるものを補う)したり、瀉(体に不要なもの、害のあるものを排除する)したりします。
鍼治療の場合も同じで、鍼の操作で"正気"を補したり、"邪気"を瀉したりすることで、不調を改善していきます。
とっぷ 整体整骨院では経験12年にもなるベテランの鍼灸師が施術を行ってます。
鍼灸の効果に興味がある方は、ぜひお越しください。
相談だけでも構いませんよ!
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(2018年7月6日)
スポーツ外傷での応急処置はこれ!
スポーツ活動中の応急処置
みなさんこんにちは 岸和田 春木 とっぷ整体整骨院です。
今週は甲子園の決勝や陸上の世界選手権女子やり投げで日本勢初の金メダルなど、スポーツモノのテレビから目が離せない一週間でした。
というわけで今回はスポーツに関することをお話しましょう。
スポーツ外傷とスポーツ障害
スポーツ活動中、身体に急激な大きな力が加わっておこる不慮のケガを「スポーツ外傷」と言います。
一方、スポーツ動作の繰り返しによって身体の特定部位(骨、筋肉、靱帯)が酷使されることによっておこるものを「スポーツ障害」と言います。
「スポーツ障害」は別名、「使い過ぎ症候群」とも呼ばれます。
ご存知でしたか?
2つは似ているようで違います。
スポーツ外傷時の初期対応
スポーツの現場で「ケガ」人が出たとき、病院や診療所にかかるまでの間、損傷部位の障害を最小限にとどめるためにおこなう方法を「応急処置(RICE 処置)」といいます。
この応急処置は、早期スポーツ復帰に欠かせないものです。
もし応急処置をしなかったり、不適切な処置をおこなうと復帰までに時間がかかります。
しかし意識消失、ショック、頭・頚・背部の外傷や大量出血、脱臼・骨折が疑われる著明な変形など、重症なときは、すぐに119番で救急車やドクターを呼び、むやみに動かさないようにしましょう。
RICE処置
外傷を受けたときなどの緊急処置は、
- 患部の出血や腫脹、疼痛を防ぐことを目的に患肢や患部を安静(Rest)にし、
- 氷で冷却(Icing)し、
- 弾性包帯やテーピングで圧迫(Compression)し、
- 患肢を挙上すること(Elevation)
が基本です。
RICEはこれらの頭文字をとったものであり、スポーツを始め、外傷の緊急処置の基本となります。
RICE処置は、捻挫や肉離れなどの四肢の「ケガ」に行います。
必要なアイテム
- アイスボックスに氷
- ビニール袋
- アイスバック
- 弾力包帯
- 包帯(バンデージ)
- テーピングパッド
1.Rest(安静)
損傷部位の腫脹(はれ)や血管・神経の損傷を防ぐことが目的です。
副子やテーピングにて、損傷部位を固定します。
2.Ice(冷却)
ビニール袋に氷を入れ、口を袋の口にあて吸って空気を抜きます。
ビニール袋やアイスバッグに氷を入れて、患部を冷却します。
なるべく直接氷を当てずに、アンダーラップを巻いたり、氷の入ったビニール袋をタオルでくるみます。
二次性の低酸素障害による細胞壊死と腫脹を抑えることが目的です。
15~20分冷却したら(患部の感覚が無くなったら)はずし、また痛みが出てきたら冷やします。
これを繰り返します(1~3日)。
3.Compression(圧迫)
テーピングパッドをハサミ切ります(形を整える)。
スポンジやテーピングパッドを腫脹が予想される部位にあて、テーピングや弾性包帯で軽く圧迫気味に固定します。
患部にパッドなどをあてて弾性包帯やテープで巻きます。
ときどき指先などをつまんで感覚や皮膚、爪の色をチェックします。
患部の内出血や腫脹を防ぐことが目的です。
4.Elevation(挙上)
腫脹を防ぐことと腫脹の軽減を図ることが目的です。
損傷部位を心臓より高く挙げるようにします。
以上が「RICE処置」の方法です。
はじめは難しいと思います。
しかしスポーツによる外傷は普段運動をされる方ならいつでも起こり得ることですので、最低限の予備知識は持たれておいた方が良いでしょう。
患者様から「この場合は温めた方がいいの?それとも冷やした方がいいの?」とよく質問をいただきます。
捻挫や打撲による急性の痛みや、もしくは傷から出血を伴うような状態は基本的に冷やすのが大前提です。
これだけ知っておくだけでも整骨院や整形外科への受診前の対処としてはいいですよ。
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(2018年7月1日)