秋土用 カラダの変化
季節の変わり目で体調を崩しやすい時期
「なんかいつもより足がむくむ」
「肩がこの時期はカチカチになんねん」
「しんどいのが抜けにくいて、毎年この時期は」
なんてお声を頂く1週間でした。
「これって夏バテ?いや秋バテ?」
といったご相談も頂いたのですが、実はこの時期は季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですよね。
「土用」といった考え方で、中国の陰陽五行説を基にして立春、立夏、立秋、立冬の前にある18日間を指す言葉で年に4回あります。
有名なもので「土用の丑の日」にウナギを食べるなんてものがありますよね。
秋にも「土用」の期間はあって、今年は10月20日から11月6日を指します。
この時期は季節の移り変わりによる変化や次の季節に備えるために体が体調を整えるための期間とされています。
その中でも東洋医学的にいう「脾」が関係しています。
「脾」とは解剖学的にいう「脾臓」とは違い、胃・膵臓・小腸など消化器官全般をいいます。
- 食物を消化吸収してエネルギーに変える
- 血液や唾液、尿などの体液のバランスを保つ
- 血液を産生する
といった役割が「脾」にはあります。
この「脾」が土用の時期は過剰になる傾向にあるので、消化吸収機能に負担がかかることで血液が滞り、「肩がガチガチ」になったり、足にむくみがでやすくなったり、疲れが取れにくくなったりするようです。
胃の働きが活発になり過ぎると、身体の水分代謝や悪くなり、むくみやめまい、肩こりに腰痛、関節痛などの症状が起こります。
血圧なんかも心配になりますよね。
秋土用は「辰の日」(10月31日)に「た」のつくものや青いものを食べるのいいとされています。
「た」のつく食べ物としては、「玉ねぎ」や「たこ」、「だいこん」なんかが良いようです。
「青いもの」なら、さんまやさば、いわしなんかが挙げられます。
さんまにおろし大根がおススメです。
土用は次の季節に身体を慣らしていく期間なので、上手く付き合って一年を体調良く過ごしたいですね。
いつもより食べる量を減らして消化器官を労ることで身体も順応しやすく、体調も良くなるのではないでしょうか。
食事だけでなく、治療的観点からみると鍼灸治療での消化器官を整えるツボへのアプローチやフットマッサージでリンパを流すのも有効です。
当院では鍼やお灸、吸玉による東洋医学的アプローチ、クリームを使用したフットマッサージによって土用の時期に体調を崩した方々に対応しています。
興味のある方は是非、お試しください。
(2024年10月28日)
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