椎間板にかかる負担と姿勢の関係

腰痛の予防に必要

今日は腰の椎間板にかかる負担と、姿勢と運動との関係についてお話していきたいと思います。

腰痛の予防には椎間板内圧と動作の関係性を知ることが重要になってきます。

これに関しては知らない人が意外に多いのではないでしょうか。

例えば、椎間板ヘルニアの既往や疑いがある方は、安易に座る姿勢を長時間とってはいけません。

姿勢時の腰椎椎間板の内圧

椎間板内圧と姿勢との関係性を説明しますが

直立している姿勢時の腰椎椎間板の内圧を100とします。

この値を基準にしてその他の姿勢と椎間板内圧の高さを比較してみましょう。

すると、上向きになって寝た状態の椎間板内圧は25となります。

つまり腰にかかる負担が立っている時に比べて4分の1に下がるということです。

当然横になる方が腰が楽になるというのは分かると思いますが、きちんと具体的な数値があるということなのです。

では質問です。

座っている姿勢では腰椎椎間板の内圧の数値はいくつになるでしょうか?

ズバリ答えは140です!

直立しているよりも、座っている方が腰に負担になる割合が1.4倍になるということです。

ご存知でしたか?

また直立から中腰姿勢に腰を曲げようとする動作時には腰椎椎間板の内圧は150となります。

椎間板内圧が高いという事は、椎間板と椎間板周囲が圧迫されているといくことです。

これらが炎症や血流障害をきたすことで、筋肉や神経の痛みを作り、腰痛の原因となってきます。

つまり腰痛の方は、長時間の座る姿勢と直立から腰を曲げる中腰姿勢は気をつける必要があります。

デスクワーク等の座りっぱなしのお仕事をされている方にも腰痛が多いのは頷けますよね。

椎間板内圧上向きで寝ている状態が最も低くて、次いでうつ伏せ、横向け寝、立位、坐位の順に増加していき、前屈位である中腰になることで更に高まってしまいます。

椎間板ヘルニアの初発症状に急性腰痛が挙げられるので、予防として長時間座る仕事の方は合間に立ち上がって腰のストレッチなどをすることをおススメします。

また腰痛だけでなく、お尻や大腿部、下肢にも痛みやしびれが広がっている場合は腰痛ヘルニアや坐骨神経痛が疑われます。

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(2021年7月22日)

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