骨盤の前傾と腰痛の関連について
骨盤が前傾すると反り腰に
コロナも第4波と言われるほどコロナ感染者数の状況が悪くなっていますが、それでも治療の必要性を感じ、日々受診していただいている患者様の為にも有益な情報をお伝えしてまいります。
またとっぷ整体整骨院では毎日来られる患者様が安心して治療を受けれるようにコロナ感染予防対策に関しては引き続き全力で取り組んで参ります。よろしくお願い致します。
さて、今日は骨盤の傾きと腰痛の関連のお話です。
傾きといっても様々ありますが、今回はその前傾と呼ばれる傾きと腰痛との繋がりについて解説していきましょう。
骨盤の前傾していると
- 腰が痛む
- 股関節が痛む
- 膝が痛む
- 下腹部がポッコリでてしまう
- 出っ尻になりやすい
- 太ももが太くなる
- 外反母趾になりやすい
といった症状がでやすくなります。
骨盤を前傾させてしまう原因
骨盤は身体の中心であり、多くの筋肉や靭帯によって固定されています。骨盤が前傾してしまうと、連動して腰椎の前弯が増強していきます。
腰椎の前弯が増強した場合、椎骨の後方に力学的なストレスがかかってしまいます。その状態が持続すると、椎間板や椎間関節部にストレスが蓄積されてしまい、最終的に腰椎を発症するようになります。
ではどのようなときに骨盤の前傾または後傾(今回は省きます)が増えるのでしょうか?
それは疲れ等により筋肉のバランスが崩れたときだと言えるでしょう。骨盤を前傾させる筋肉が短縮または過度に緊張している場合に前傾が増加し、反対に前傾させる筋肉が弱体化、または低緊張となることで後傾が増加します。
骨盤を主に前傾させる筋肉は
①脊柱起立筋
脊柱起立筋の柔軟性が低下することで脊柱起立筋の起始部と停止部の距離が本来より短くなっている。
②腸腰筋
腸腰筋の筋力低下により腸腰筋の起始部と停止部の距離が本来よりも長くなっている。
③大腿直筋
大腿直筋の柔軟性が低下することにより股関節が屈曲し、それに伴い膝が曲がることで骨盤の前傾が起こる。
の3つになります。
骨盤前傾には筋肉以外にも多くの原因が関与されると思われますが、たとえば股関節や膝関節が屈曲するとそれに連動して骨盤は後傾していき、さらには脊柱を屈曲してしまいます。
しかし変形性股関節症を持たれる人の中には股関節の伸展制限を腰椎の前弯を増強させて代償し、腰が曲がらないように調整している方もいます。
このように様々な関節を微調整しながら、重心を中央に保つようにして、立位を安定させるように人体は無意識に働いているのです。
とくに筋肉などは二次的に障害されている場合が多いです。なので筋肉をほぐすだけでは解決にはならないこともよくあります。
なかなか腰椎が治らないという方にはこのような状態に陥っているケースが多々見受けられます。
まずはどこが根本的な原因であるかを見極めて、その根本に対して必要なアプローチをしていくことが大切です。
あなたの骨盤は前傾していませんか?
専門家への受診、および適切な検査を受けることをお勧めします。
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(参考文献:姿勢と動きの「なぜ」がわかる本」
(2021年4月11日)